中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

親が変わると子供が変わる

 この前に家庭教育の大切さを書いたが、どうも反応が少ないので、
教育問題はこのブログでは歓迎されていないのかもしれない。
 私は、俗に落ちこぼれと言われる生徒ばかりを集めた高校を作った。
本当は落ちこぼれではなく、「落ちこぼされ」た生徒たちだった。
私は生徒たちの可能性を信じていたから、周囲からどんなに批判されようとも
彼らを信じた。
 そして、彼らは私の期待を裏切らなかったと思っている。
1学年200名、全生徒数600名の学校だった。
 ここではとても書ききれないほどの「問題」が毎日発生していた。
些細な問題から裁判になるほどの問題まで、毎日起こらない日はなかった。
 けれども、彼らは大きく成長して変わっていった。
 
 学校周辺の人たちに大きな迷惑をかけた。自治会役員との定期的な
会合まで行わなければならなかった。
 ある日の会合で私がこう言った。「みなさん方にはご迷惑をおかけしていますが、
生徒たちが、入学時と比べて大きく成長してきていることを認めていただけますか」
と。自治会役員たちはそれに対してこう答えていった。「生徒たちが入学時と
較べて大きな成長をしていることは、毎日見ていてよく理解している。そやけど・・
毎年新しい生徒が入ってくるからな~~」と。みんなで笑いあった。
 
 生徒の中でも特に問題を感じる場合には両親と面談した。じつは入学前に
すべての親と1時間ずつ面談をしている。親たちに私はこう言い続けた。
「親のあなたが変わらないと、子供は変わりませんよ」と。親たちは「なにをどう変われば
よいのでしょう」と聞いてきた。
 親が変わると言うことは、それまでの価値観を否定しなければならないことなので、
なかなか実行できる親は少ない。
 しかし、親が変わろうと積極的になった時、その子供が変わることを、私は沢山
経験してきた。
 
 いじめ問題を思う時、学校だけに責任を押し付けるだけでは何も解決しないと
言うことをはっきり書いておきたい。
 次回は、学校とはなにかを書こうと思う。