中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

巨人・加藤選手の何でもありの野球から考える

 「何でもありのスポーツ」と言うのを書いたのがいつだったか忘れたが、
多分8月か9月だったような気がする。
 最近のスポーツ界と言うのは「スポーツマンシップ」なんていう言葉とは
裏腹に「なんでもあり」の世界になってしまった。
 それなら、甲子園での高校野球の選手宣誓でも「スポーツマンシップにのっとり
正々堂々と戦います」なんて言うセリフまで嘘っぱちと言うことになる。
 今年の巨人対日本ハム戦では、とんでもないことが起こった。
言うまでもないことだが「騙すほうも騙すほう、だんなされる方も騙される方」
という日本ハム多田野投手の名セリフにすべてが入っている。
 多田野投手が投げたボールは、インコースではあったが決して危険な球
ではなかった。巨人の加藤選手がバントの構えをしてバットに当たったあと
ボールが跳ねて審判の後方に飛んだ、
 ところが、加藤選手は、あおむけに倒れ、頭を抱え込んでもだえるように
身体をくねったものだ。
 審判は、デッドボールの判定の上、危険球と判断して多田野投手を退場処分
とした。
 この名演技と誤審は『世紀の」誤審』として、いついつまでも語り継がれるだろう。
 このことに関して、元巨人の桑田氏が言った言葉が気にかかる。
「加藤のやったことは、ごく普通のことなんです。彼は、小学校、中学校、高校と
ずっと教えられてきたことを、素直に実行したまでなんです。とにかく学校では、
当たってなくても、当たったふりをして塁に出よ、と言われていますし、加藤のやった
ような場合には、よくやったと褒めてもらえるんです。しかし、最近のように、すぐに
ビデオで見ることが出来るようになれば、あのような演技は教育上よくないですよね。
今後は、考え直すべきではないでしょうか」と。
 小学校から、何でもありの汚いやり方を教えていることに問題がある。
サッカーの場合も同じで、分からないように醜い違反行為があり、それによって
選手がけがをする。いろんなスポーツで、意識的に『何でもあり』の醜い違反行為を
学校教育の場で行っているのだ。
 そんな教育をしていて、いじめをなくそうなんてできるわけがない。いじめだって、
分からないように、巧妙にやればいいんだろう・・ぐらいにしか思わないのではないか。
 スポーツのなんたるかを、今一度見直さないといけないなんていうと、甘いな~と
馬鹿にされるかもしれないが、何でもありなら、何でもありで、もっとはっきりした方が
よい。この世は、ずる賢いやつが勝つ世界だと、子供たちにはっきり教えればよい。