中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

中国、韓国問題と日本の政治

 竹島では韓国と、尖閣諸島では中国ともめている。中国では、過去最高のデモが
発生し、多くの日本企業が襲われるという危機的状態に陥っている。
 韓国の場合は、韓国大統領が国内事情の閉塞感を外に向けようとして、これまで
親日であったはずの姿勢を「天皇謝罪」にまで暴言を吐いてしまった結果として、韓国が
低姿勢になってきているので、いったんは騒ぎは収まった感がある。
 尖閣諸島については、国有化にするまでの過程が下手だったというほかない。日本は
もともと「領土問題は存在しない」という姿勢だったが、中国側は「存在する」と言って
いるのだから、外交問題としては、存在していることになる。だったら、何も「国有化する」
などと高々に宣言する必要もなく、地主から買い上げておけばよかったのだ。
 わざわざ国有化を今時宣言したから、このような大騒ぎとなった。
中国側は、1000隻の漁船を動員して尖閣諸島に向かわせている。日本がこれに
どう対応するのか、場合によっては一食触発の事態である。昔なら戦争になるところだ。
 中国も国内事情が悪い。どの国もそういう時には、国民の目を外に向ける。
と言うことは、野田さんも国民の目を外に向けたかったのかもしれない。
 
 自民党総裁選挙がもうすぐだ。だれが選ばれるか。
私の予想は当初から石破さんが有利になるだろうと考えていた。彼は、防衛関係に
たけている。日米防衛関係の専門家でもある。野田さんが国民の目を外に向けようと
考えた結果、石破さん有利に働く結果となるだろうとおもう。
 あの顔つき、物言いは、大嫌いなのだが、よく勉強しているという点では認めざるを
得ない。ポリシーがしっかりしているという点も、国難の時にあってはいいかもしれない。
 
 憲法改正論が盛り上がっている。世論調査では改正賛成派が多数派になった。
今の韓国、中国問題を抱えている中で、いっきょに憲法改正へと突き進む可能性が
出てきた。本当にそれで良いのか。現憲法が最高だとは思わないが、憲法改正
よって「緩んだ箍(たが)」が原因で係争から戦争へとなりかねない、と言うことも
充分に腹を据えておかねばならない。しかし、たかが島一つ・・・と言うほどやさしい
問題ではないということも知っておくべきだろう。