中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

戦争を知らない大臣たち

 「戦争を知らない子供たち」という歌があったが、今の安倍内閣
の顔ぶれを見ていると「戦争を知らない大臣たち」なのに改めて
気が付いた。
 戦争を知っている人と知らない人では、大きなギャプがあるとおもう
だけに、とても気になっている。
 終戦記念日の今日、最近19年間は総理大臣のメッセージで「先の戦争では
アジア諸国に多大な被害と迷惑をおかけしたことを詫びる」言葉があったが、
今日の安倍首相のメッセージには、その言葉がなかった。
 現在日本政府は、中国、韓国と厳しい対立姿勢を貫いている。そのような
外交姿勢が正しいのかどうかは置くとして、歴史とちゃんと向き合っていないと
諸外国から指摘されても仕方がないと私は思っている。
 日本としてもプライドもある。しかし、歴史と忠実に向き合い、歴史を正しく
見直すことも大事ではないだろうか。
 ドイツは第2次世界大戦でユダヤ人虐殺や周辺諸国に対して多大な損害を
与えたが、戦後しっかりと謝罪してきたために、今やユーロを牛耳るまでに
なっている。
 その点、日本はアジア諸国に対して、うやむやの姿勢に徹してきたがゆえに
今もって戦争責任を問われる羽目になっていることを、正しく認識すべきだと
思う。
 若い人たちは知らないだろうが、日本は中国に対して想像だにできない
損害を与えてきた。もしも戦後賠償を求められれば、日本という国が存続できない
ほどの賠償金となっていたことだろう。
 ところが、中国の蒋介石総督が「日本に戦時賠償を求めあい」と明言し、共産党
政権になってからは毛沢東主席が同じ旨の発言をし多から、日本が救われた。
 中国人の大きさというか、懐の広さを知らしめられたものだった。
中国政権も、今ではそのようなことを正確に知らない人たちが政権に着き、日本も
戦争を知らない大臣たちばかりになった。
 本当は、中国とはもっと仲良く付き合ってもよいはずだったのに、なぜ今のような
対立が生まれたのか不思議なほどである。
 冷静に考えれば、もっと良い関係が生まれるはずなのだ。
 軍隊を尖閣諸島の近くに派遣するとかという発言は、いたずらに相手を刺激する
だけである。
 中国も韓国も深刻な内政問題がある、だからこそ国民の目を外に向けようとする
のはどの国も同じである。 
 日本だって、安倍首相は中国や韓国との対立を作り出しておいて、憲法改正
狙っている。軍事の強化、自由に軍隊を動かせる仕組みを作り上げたいと狙って
いる。
 よく考えてみるがよい、日本中に原発が置かれている。fどこかの国が、その原発
の2基か3基を破壊すれば日本は滅びるのだ。戦争以前にそうなる事態も予測される。
 外交とは争うことではなく、話し合うことだということは、これまでの歴史が物語っている。