最近とても気になることがある。
大まかな言い方で申し訳ないが、人材が少なくなってきているように思う。
人材はいっぱいいるではないか、就職難で困っている人が多いではないか、
と思う人もいるかもしれない。
私が言いたいのは、人材であって、人ならばだれでもよいと言うものではない。
たとえば、8時間働いたのだから、これだけの金を呉れ! という人が
いたとする。 その人は、要求しただけの金がもらえるだけの働きをしたのか
どうかという問題である。
私は、若いころから、とにかく雇われた職場で一生懸命働いた。その職業
が好きでなくとも、働く以上は一生懸命に働いた。
ところが、最近よく聞く話では、あまり働かないのに、金だけは要求すると
いう人が多いそうだ。
私が雇用主なら、そんな人は、さっさと辞めてもらうが、最近の雇用者は
やさしいのか、愚痴を言いいながらも雇い続けているらしい。
従業員は、雇い主に儲けさせてこそ、給金がもらえるというものだ。どんなに
小さな店でも、社会福祉で商売をやっているわけではない。だとすれば、
雇っている側の商売が成り立つように、従業員もせっせと働いてこそ、給金も
上がろうというものだ。
昔は「人財」の人も多かった。そういう人を雇った企業は栄えたものだ。
今日、そんな人に出会った。いつも言っているメガネの店で、帰国後、この
7年間で何度も世話になっている店だ。女性の店員がいた。乱視が強く
なってきたようで、本を読むときにそれを感じるという話をした。そして、検眼を
受けた。日本ではどこのメガネ屋さんでも簡単に検眼するが、西欧諸国の
多くは、厳しい資格が要ることになっている。彼女の検眼の仕方は、上手だった。
トークもうまい。説明が理論的にしっかりしていた。レンズの交換だけではなく、
つい、高価なフレームまで買わされる羽目になってしまった。うまい!!と思った。
最近では経験したことのない、プロとしての印象だった。こういう人材がもっと
増えてほしいものだ。