中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

労働者が余っている現象

 我家の向かいに豪邸が建設されたので、地鎮祭から完成までつぶさに
観察することができた。そして面白い光景を目の当たりにした。
 ものすごく重厚な基礎作りに感心した。これほどの基礎を作れば、かなりの
地震にも耐えられるだろう。そして、いわゆる土建屋さんたちの手際のよい
作業ぶりにも感心した。
 内装部分の作業は知る由もないが、外装作業のいわゆる左官屋仕事に
なってからの不手際が目立った。今の日本には左官屋さんが不足している
のだろうか。まるで素人がやるように牛歩の歩みだった。作業員の延べ人数
はかなりのものになったろう。請負仕事なのか、どうか知らないが、人件費が
馬鹿にならない。
 同じことは、庭仕事にも言えた。大した作業量でないのに、8人もの作業員が
二日がかりだった。8人のうち体を動かしているのは4、5人で、あとはうろうろ
しているだけだった。
 私のマンションで、コンセントから火を噴くという事故が重なったので、すべての
コンセントを取り換える作業を依頼した。昨日は我家コンセント取り換えの番
だった。事前に5~7時間ほどかかるかもと言われていたが、私の判断で午後
からでも充分できるはずだと、午後1時から作業に入ってもらった。
 なんと作業員が6人も来たので、手早くすませるために大勢来たのかと思った。
ところが作業をするのは一人だけ。あとは家具などを移動するための要員だった。
我が家には、そんなに家具はありませんよと事前に伝えてあった。
 家具の状態を事前に調べに来ることもなく、いきなり6人も来たというわけだ。
何もすることがないので、彼らは突っ立ったまま時間を過ごした。
 全部で25個ほどのコンセント取り換えに6人もくる必要は考えられない。
お向かいの建築現場と言い、昨日のコンセント取り換え作業と言い、どうして
こんな無駄なことをしているのかと思ってしまう。
 私の感覚では、信じられないほどの「人の無駄使い」なのだが、その無駄な
分の費用をだれが負担することになるのだろうか。
 仕事がなくて困っている人たちのための救済だと考えれば良いのだろうか。
何かが間違っているような気がする。少なくとも、私の若い時代では、考えられ
なかった、不思議な現象を観た。