中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

TPPはアメリカの陰謀か(3)

陰謀、謀略などについて書いている。
世界外交にはこれらは当然のごとについて回る。
正面切って正々堂々と交渉しているように見える場合にも
陰謀、謀略のない外交なんてありえないのが現実なのだ。
孫氏の兵法や韓非子などを2500年も前から著している
中国は、今もなお世界外交の名手なのだ。
 
原子力発電の危険性を説き、地震津波による」原発事故を
的確に予測した人がいた。
私は事故後すぐにその人の著書をこのブログで紹介したので
覚えている人もあるだろうか。
ところが、アマゾンなどに掲載されている「カスタマレビュー」
などを読むと、(陰謀説の人が書いたものなので読むのを
やめた)などと書かれていたので驚いた。
 
 陰謀説の人が書いたと言うような意識を持っている人は、
よほどのおバカさんである。
広瀬隆氏の著書に「赤い縦」という本がある。ロスチャイルドの謎
を解き明かしたものでよく売れた本だが、全4冊のこの本を最後
までしっかり読んだ人は何人いるのだろうかと思う。
私も知人に何度も貸したが、ほとんどの人は1冊目で辞めて
しまったし、根気の良い人でも2冊目で終わってしまった。
私は、4冊全部を3度読み返した。そうしないと理解が進まな
かったからだ。
これほどの力作を、斜め読みして分かったつもりにはなれない。
ロスチャイルドのすごさ、その血液を利用した広がりは、しっかり
読み進まないと理解できない。
 この本はもう古いから、今なら安く買える。でも、今読んでも
よく分かるはずだ。会社名などは、その後の変遷で変わって
いるが、自分で調べれば追っかけもできる。
 原発という人間にとって最も厄介な代物も、なぜ戦争が
起こるのかと言う謎も、二酸化炭素温暖化犯人説も、アメリ
政府内の構成も、この本の中にしっかり書かれている。
しかし、具体的にではない。読み手が行間まで読むことが
できてこそ、この本は生きてくる。
 孫氏の兵法、韓非子も知らない人には「よくない本」だと
思われているらしいが、それは読む説く力のない人の言い分である。
きっちり最後まで読み、書かれた背景まで理解できると「良い本」
だと理解できるはずだ。それは「マキャベリ」の書いた本も同じ
である。
 読む力が求められる本ほど、奥行きがある。それさえ出来ない
人たちが、陰謀説云々などと言うのは、若すぎるのではないか。