中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

TPPはアメリカの陰謀か(4)

 戦略、戦術、謀略、陰謀・・・どんなにことばを変えてもその実態は
大して変わらない。
 プロパガンダは、それらをめぐらす時に大きな働きをする。
日本軍における南京大虐殺では、実際は何人が殺されたのか
定かではない。中国側では10万人以上とされており、日本側は、
そういうことはあり得ないと主張している。
 いずれにしても、虐殺があったことは確かなようだが、それよりも
当時の虐殺写真(10万人をあらわすものではない)が西欧諸国
のマスコミに大きく取り上げられた事実である。
この写真は、その後もプロパガンダ用に何度も西欧諸国の新聞
を賑わして、日本人がいかに残虐な国民であるかをアピール
し続けたものだった。
 謀略とか、陰謀は自国民をうまく騙すことがその目的を達成
するために必要となってくる。外国をだますより自国民を騙すほうが
国家をかじ取りする場合には大切な要素なのだ。
これは現在の外交にも当てはまる手法である。
 
 アメリカは、第2次世界大戦以前には、国民が厭戦気分に
溢れていた。もう戦争など2度としたくないという風潮が国中に
広がっていたのだった。イギリスのチャーチルアメリカのルーズ
ベルト大統領は、アジアにおける日本の進出に頭を悩ませていた。
しかし、厭戦気分の国民をどのように変えていくことができるかが
大きな問題でもあった。
 南京大虐殺の写真(その写真の真偽は分かっていない)や、
一連の日本人野蛮人説に使われそうな写真が多くプロパガンダ
利用され、西欧諸国の人たちに日本人が嫌われた事実がある。
 その事実の一つとして、今から20年前の時点ではあるが、
アメリカ政府が、他国に対して作られた排斥法案と言うものがあって、
世界中で日本に対する排斥法案が最も多い事実に、当時の
アメリカ日本人社会の人たちが抗議したことがある。1990年代に
あっても、まだそういう風潮があったという事実は知っておくべきだろう。