中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

被災者の方も「大きな心で再建」を

阪神淡路大震災のあと、災害を受けた地域は大きく様変わりして
近代都市に生まれ変わるだろうと思っていた。
しかし、現実は地権者が権利を強く主張したために、行政が思い描いた
都市計画がとん挫したと言う経緯がある。
確かに、現在の神戸は綺麗だが、もっと飛躍的にすばらしい都市になれる
歴史的な機会を失ったことは確かなことだ。
 
今回の東北地方での被災地をどう立て直すか、その様な都市計画を
示すことが出来るか、大きな関心を持って見守っている。
我先にと復興を目指すだけでは、今回の二の舞を今後も受けることになる。
貞観津波という大昔まで遡って考えなくてもよい。明治29年に起こった
津波と今回の津波とはほぼ同じ犠牲者が出ている。
 
我先にと、都市計画を考えずに復興を進めると、必ずや同じ経験を子孫が
受けることになる。
喉もと過ぎれば熱さ忘れると言うが、今回の熱さをどうか忘れないで、あなた達の
子孫には、二度と同じ辛い思いをさせないようにしていただきたい。
地権者たちは、大きな心で、二度と津波被害を受けない街作りに協力を惜しまないで
頂きたい。
 
今回の被災地の復興には、国が大きな負担をしなければならない。
国の負担と言うのは、国民の税金を使うと言うことである。税金を使うからには
有効に使っていただきたい。
二度と同じ轍を踏むようなものには税金を使ってほしくない。
だから、勝手気ままに、無秩序で推し進める復興には国は一切の支援をしない
という厳しい法律を作ることだと思う。
なぜならば、多くの財源を復興に当て、またも同じ轍を踏むようなら、税金の
無駄遣いになるからだ。
 
歴史的な街づくりの、またとない機会である。
この絶好の機会を逃すことなく、将来に亘って子孫に喜んでもらえるような
抜本的な都市計画を進めるべきだと思う。
日本と言う国は、世界一の美しい国である。世界旅行をした人なら、この件
関してなら賛同して下さるだろう。
しかし、せっかくの美しい国が、それほどい美しく見えないのは、勝手気ままに
開発がすすめられているからだ。都市計画という考え方が、個人も法人にも
ないからである。
 
欧米の国は決して美しくはない。だが、都市計画がしっかりしているので
美しく見える。
東北地方が将来世界的な観光地になれる要素が大きいだけに、この機会を
ぜひとも、生かしていただきたい。
歴史に学ぶことこそ大切なのだ。