中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

「見えない」がキーワード

放射線の怖さは「見えない」ことにあるだろう。そのために、必要以上に
脅えているのか、もっと脅えなくてはならないのかもわからないと言うことだ。
見えないものだけに、見て判断することが出来ない。見えないから、東電が
発表する数字をあてにするしかない。しかしこれまでの経緯で東電には信頼が
おけないというジレンマがある。
 
それでも、いつ解決するのかという先が見えていると辛抱もできるし、それまでは
なんとか耐え抜こうと頑張れる。
しかし、いつ収束するのかが見えないと、どこまで耐えればよいのかが分からず
心が萎えてしまうだろう。
いずれにしても「見えない」がキーワードになる。
 
野菜の場合も、出荷制限がかかったり、制限が解除されたりして、農家はどうして
良いのか分からないだろう。
一度出荷制限されると、風評被害も重なって、制限されていない野菜まで敬遠されて
しまう。 制限が解かれたからと言って、誰も受け取ってはくれないのだ。
では、保障問題はどうなるのだろうか。
出荷制限の分だけ保証して、制限のないものには保障がないとすれば、農家はやって
行けなくなる。
この辺りのことをはっきりさせて、農家を安心させてほしい。
 
東北地方は、農産物と海産物の主要な供給原であるだけに、この地域を大切に守ら
なければ、日本に食糧危機がやってくる。
政治家とは何か。政治家は先が見えなくてはならない。
先を読み、国民が安心して暮らせるように配慮を作すのが政治家の責務なのだ。
政治家が先が「見えない」ようでは、お先真っ暗と言わねばならない。