中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

お題「どんな時聴いても良い歌」

お題「どんな時聴いても良い歌」

 まもなく90歳になろうかという私にとってはむつかしいお題です。 長いあいだ生きてきた中で、励まされた歌は数多いですから、それぞれの年代別に励まされ、癒された歌(詞)はいくつもありました。

 ただ「どんな時でも」という条件が付くと、気分よく聴けて、しかも後押ししてくれる歌なのでしょうね。

 そういう意味からすると、私の場合は二つ三つかなと思います。

 まだ録画などない時代、ワイドショーの司会を2年間ほどした頃は、どこへ行ってもモテモテでしたから、それが本職ではないと最初から割り切っていながらも、やはり辞めたあとは本職のフアッション業も上手くいかずにつらい思いをしたものです。

 その頃に大学生を終えた長女が、結婚したいと思っている人がいるねん、と言いに来た。どんな人やと訊ねると、パパのように優しい人と言う。

 娘が何気なく歌う曲が気になって、もう一度、もう一度となんども歌わせた。それまで私が知らなかった歌だった。

 それが松山千春さんの「大空と大地の中で」だったと知ったのだった。

娘は歌唱力があり、歌声も良いので歌手になってもやっていけるのではないとと、つねづね思っていたが、この歌の場合にも引きずり込まれた。

 改めて歌詞を見ると、私が日ごろから思ってきたことと同じではないか、それなのに、いまの自分はそれさえも忘れているんだと気がついて、その瞬間に覚醒した。幼少から苦労を重ねながらも多くの人たちに励まされてきた私、50歳からは世のため人のために働こうと決意を新たにしたものだった。 その決意のひとつとして、当時の文部省の方針として、中学卒業時に94%程度しか高校進学を認めず、5,6%の中学卒業性が進学も出来ず、当時の不況と相まって就職もできないで、無業者という名で呼ばれていることを知り、彼らに高校進学の道を作ってやろうと決意して、実現させた。生徒数600人、教師数50人の学校だった。

 もしあの時に、あの歌と出会っていなければ、あの学校は生まれなかった。 そして、豪州移住へとなり、全豪日本クラブ会長となり、それが平成天皇、皇后から皇居内御所へのお招きにつながっていく。人生の節目となった歌だと思っています。

 いまひとつ、どんな時にでも元気をもらえるのは、ベートーベン作曲第9番の中の合唱「歓喜の歌」です。ワクワクしてきます。

ミミファソ ソファミレ ドドミレ ミレレ と単純な曲でだれでも歌いやすい。 日本では各地に「歓喜の歌」合唱団があり、年末公演のために普段から練習されているもので、世界的な名曲といえるでしょう。

 もう一つ、私の心に残る歌があります。

石原裕次郎さんの「わが人生に悔いなし」です。

いつ聴いても、素敵です。しみじみと心にしみてきます。この歌のように、まもなく90歳を迎え、そしてこの歌のような気持でおわりたいものですね。是非とも以上の三つを味わってくださいね。

 「大空と大地の中で」「わが人生に悔いなし」の二曲は歌詞を味わってください。第九の「歓喜の歌」は、そのリズムを楽しんでくださいね。