今日の豊昇龍と伯桜鵬の取り組みは、控えに座っている時から見応えがあった。
伯桜鵬が堂々としていて、大きな熊さんが豊昇龍に襲いかかる用な風情があった。
仕切りのときにも新入幕とは思えない貫禄まで匂わせていた。
そこまでは良かった。百点をあげても良い。
立会も悪くはなかった。
次の一瞬が全てであった。
伯桜鵬は、これまでに何度も立会のあと追い詰められ、それに耐えて盛り返し、あとは流れの中でチャンスを掴んで勝ってきた。
今日も、立会で食い止めて、さあこれからどうなるかと、考える間もなく、一瞬の上手投げで飛ばされてしまった。
モンゴル勢の凄いところは、一瞬の技が切れることだ。
多くの競技に共通する事だが、立会の次の瞬間の動きが大切だ。
伯桜鵬もそれは知っているはずだ。今日の敗戦で多くを学んだに違いない。
來場所の番付けに今から関心があるが、伯桜鵬の次を観てみたい。