今場所は、横綱が居なくともさびしくない。
三関脇の頑張りがフアンを引き付けている。
毎日が「どうなる、どうなる」で目が離せない。
その上に、前頭一枚目の錦木が今場所を引っ張っている。
32歳で実力がありながら、これまで発揮できなかった。
先場所途中から人が変わったようにあの重い腰を生かしている。
ひょっとしたら優勝も夢ではない。
七日目に琴の若に負けたのが不思議なほどだ。
来場所は一気に関脇になっても不思議ではない成績だが、いまの席脇の
だれかが大関に上がらないと関脇が多すぎることになる。
そういうことも含めて毎日見ごたえがある。
琴の若も関脇にあがれるのだから、話はややこしい。
過去にも不遇をかこった力士が何人もいるだけに、
番組編成が難しいな。
さて、
錦木は湘南の海にあっさりと敗けた。
琴の若は好調の遠藤を豪快に投げ飛ばした。
伯桜鵬(落合)は阿炎と四回目の立ち合いで押し出しで破った。
まだ19歳の若者だ。
という所だが、玉鷲にはたき込みで敗れた。
豊昇龍と北勝冨士戦。はたき込みで北勝冨士の勝ち。
緊張が伝わってくる。
さあ、最後の若元春の緊張はどうか、先日からゲン担ぎか
ひげを剃っていなかったが、今日はキレイに剃っている。
大関の霧島との一戦。
あっさりと霧島に敗れ、若元春の大関昇進はなくなったと思える。
あと三日、だれが勝ち取るだろうか。