中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

(2)オランダと言う国について

本当に、意外とオランダについて知っている方は少ないようなのです。

オランダと日本との関わりは遠い昔です。

何しろオランダは、国と言えるような土地もなかったのですから。

国土の多くが海面よりも低く、そのために大堤防を築いて国を少しずつ作り上げて行きました。

私が子供の頃(80年以上前)に読んだ本で、堤防に穴が空き、このままでは国がなくなると案じた少年が、その穴に腕を突っ込んで一晩中守り抜いたという話が書かれていて、強烈な印象を受けた記録があります。

オランダの国名は「ネーデルランド」です。どの国でも、国名には輝かしい名を付けるものですが、周囲の国の人達から(低い土地に住む貧しき人たち)と差別されながらも、その言葉をそのままに国名を付けたのですから、プライドの高い人達だったようです。

あちこちの国から、流れて来た人たちによって作られたような国なのです。

それ故に、国が起こる最初から(人の皮膚の色などや、顔かたちなどで差別をしない)と言う風潮があったようですが、ずっと昔から、学校などでも差別をしてはいけないと言う、教育がされてきたようです。

近年の日本とオランダでは、私はアイススケートのことに思いを致します。もう十年以上前から、日本選手をオランダに送ってトレーニングさせてきましたし、コーチをオランダから招いてトレーニングしています。

冬季五輪でのスケートが2大会前辺りから一気に強くなったことはご存知でしょう。

全く違った側面から見れば、世界で最初に「同性婚」を認めたのはオランダでした。2001年のことです。

同性婚を認める法律などを、別に作ったのでは有りません。

民法の新しい解釈によって、同性婚も異性婚も全て人は同じだという解釈にしたのです。

17世紀に国を興したときから、差別をしない国を貫いていると言うことは、オランダの人たち(オランダに住んでいればオランダ人という概念があるようです)の、意識の高さを感じます。

しかし、ある若者たちが(マリファナを吸いにオランダに行こう)と話し合っているのを聞き、(そういうことを許しているとんでもない国)だと思い込んでいたという。

何もかもを受け入れている国ではあるが、彼らには宗教的な基礎もしっかりしているので、私は甘い国だとは思っていません。

長くなりました、今日はここまでにします。