妻と昔ばなしをしていて、似たような想い出があってお互いに笑ってすませる。
小学校3年生の頃だと記憶しているが、近所の娘さんと同じクラスだった。
今から79年以上前のこと。
当時は同学年で5クラスだったか6クラスだったか、とにかく生徒数は多かった。
先生が、生徒たちに教科書を順に読ませる。
はい、そこまでと先生が言うまで読む。
ある日、きよこちゃんが教科書を読んだ。
「弁慶がなー、ぎなたを持って」と読むと先生が、もう一度という。
同じ場所まで来ると、又もや「弁慶がなー、ぎなたを持って」と彼女が読む。
もう一度、、と先生に言われて同じ繰り返しで、生徒たちが笑う。可愛そうだった、ので覚えているが、今では笑い話だ。
淡路島では、話すときに(それでね)というのを、
(ほんでなー)と言ったり、語尾になーを付ける癖がある。
だから、弁慶が薙刀を持って(ベンケイがなぎなたをもって)と読むべくところを、弁慶がなー、と休んでしまって薙刀にならない。
方言が招いた誤読?だった。
妻は福井県小浜の生まれ育ちだ。
同級生は少なかったようだ。
男子の生徒に面白い子がいたよと、話してくれた。
宿題で俳句を作って来なさいと言われていた。
彼が作ってきたのは「五月雨を集めてはやし南川」
だった。自宅近くの川の名を入れていたようだ。
ユニークですよね。先生がどんな反応をしたのかが気になるが覚えていないという。
45人クラスに例えると、大抵2、3人は扱いにくい生徒がいて当然なのです。
教師が、その生徒たちに、どういう対応が出来るかで、生徒を伸ばせたり潰したりしてしまう。
最近はクラスの生徒数が少くなっているようですが、時代が変わり、扱いにくい生徒は、やはり3名前後いるでしょうね。