中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

羽生F.スケートの夢の世界を作った

世界の注目を集めた羽生結弦選手の4回転半は、未完成に終わった。

今後もし成功する選手が出るとすれば、20歳未満の選手だろうと思う。

以前に、羽生選手とお互いを尊敬しあっているという体操の内村航平さんが「4回転半は人間がやることじゃない」と言っていたことを思い出す。

それにあえてトライした羽生結弦選手も流石だが、現実は甘くはなかった。

練習中の派手な転び方を見てとても心配になっていた。

五輪の場で、初めて4回転半に挑戦した選手として歴史に刻まれるだろう。

宇野選手は緊張していたように思う。優勝を狙うというよりも銅メダルをかろうじて手にした感じになってしまった。

鍵山選手にも緊張は感じられたが、初めての五輪の場において悠然と銀メダルに輝いたのは称賛されるだろう。

日本のフギュアスケートを背負う選手に育ってきたことを嬉しく思う。

金メダルに輝いたチェン選手は、とんでもない得点を記録した。この記録は当分の間は破られることはないだろうと思う。

チェン選手の凄さは、フギュアスケートだけではないところだ。

アメリカの場合は州によって制度が異なるのでチェンの場合はどうだったのか知らないが、医学校に入るには、理工系の四年制大学を卒業していることが前提となる。日本のように簡単ではない。

医学校は6年制であり、専門医になる場合には、それからも長い。

チェンは医学生として厳しい学びの最中にある。

それだけでも、大変なのにフギュアスケートの世界において五輪金メダルを手にする修練をもやってきたことに精神的な強みを感じる。

羽生とチェンは、良きライバルとして一時代を築いたのではないだろうか。

そういう「時代」を私達に与えてくれた二人に感謝したい。

フギュアスケートは、一見華やかに見える競技だ。しかし、硬い氷の上で高く跳び上がり4回転を行う。

一つ間違えば、選手生命が危なくなるようなハードなプレーを求められる中で競い合い、観客に感動を与えようと技を磨き合う。

羽生とチェンは世界のフギュアスケート選手のトップという立場で技を磨きあってきた。

フアンたちは、二人の生き方の中にも感動をもらってきたものだ。

もう一人書いておきたい選手がいる。

アメリカのブラウン選手だ。

羽生やチェンとは違った考えの持ち主で、決して無理はしないが(優雅さ)を追い求めて滑っている。

それはそれで、認められ、多くのフアンが彼を支えている。

五輪の場ではいつも何事かが起きる。

北京五輪では、4回転半に注目が集まったことだろうか。