しかたなく引き受けたのだろうが、五輪の中心的な組織である、大会組織委員長に任命された橋本聖子さんが気の毒だ。
開会式前日までごちゃごちゃに巻き込まれてしまっている。橋本さんは心のキレイな人だろうから、なおさら汚れ役が似合わない。
新型コロナウィルス対策はバブル方式で完璧ですからとか、選手や関係者たちにはプレイブックでしっかり管理できますからとか、周囲から言い含められているようだが、つぎから次にあらわれる問題に追われてしまっている。
開会式の前日まで、重要な関係者が連続三人も辞める羽目になるとはだれも思わなかっただろう。
3人とも過去の言動が災いした。
選手、関係者から感染者が多く出たのも想定以上だ。
選手村からも感染者が出ているのは、バブル崩壊だ。
橋本さんには、あと12日間、揉まれながら大任を果たしてくださいとしか言いようがない。
前首相の安倍氏も、トップスポンサーの企業のトップも経団連などのトップも開会式には不参加を表明している。
五輪の歴史の中で、もっとも惨めな開会式になるだろう。
東日本大震災からの復興五輪などと、嘘の呼び掛けで始まった誘致運動が、いつの間にか新型コロナウィルス克服の大会のような言い回しになってしまっている。
オモテナシも出来ない貧しい大会になった。
アスリートたちの頑張りに期待する他ない。