中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

改めて知る、将棋というものの難しさと藤井棋王の強さ

今日から明日の二日間、将棋の王位戦(7番勝負)の第4局が行われている。

ここまで藤井七段が3勝していて、第4戦で勝てば王位となる。そう簡単に

連勝できるとは思わないけれど、将棋というものの難しさを考える時に、

藤井七段によってもたらされている「新時代」を感じないではいられない。

 「二人零和(れいわ)有限確定完全情報ゲーム」などという言葉があった

ことさえ知らなかった。

今日の毎日新聞朝刊の「余禄」に書かれていたのを読んで、なるほどと

感心したし、納得もした。  世の中には多くのゲームがある。その中でも

2人が対局する将棋や囲碁、連珠などを指すゲーム理論の用語が最初に

書いた言葉だそうだ。

 零和とは、相手の損がその分自分の得というゼロサムゲームのことで

あるらしい。有限の手数で終わり、サイコロで決めるような偶然の要素は

全くない。 完全情報とは手札を隠すようなことがなく、情報は盤上に公開

されているとの意味である。カードゲームや麻雀などでは隠しているものが

あるが「二人零和(れいわ)有限確定完全情報ゲーム」は、すべてがオープン

で、徹底的に理詰めのゲームということだ。

 そういえばそうだ・・・私は日本将棋連盟のアマチュア3段を持っていて、

申請すれば4段をもらえる資格を持ってはいるが、そんな理詰めの将棋を

指したことはなく・・いつも・・自分の勘で打っている。だから強くはなれないし

、いつまで経っても・・弱すぎる。

 現在の将棋界で実力ナンバーワンだと言われ、先日名人位も奪って

三冠に輝いている渡辺さんが、藤井君の頭の中を覗いてみたい感じだ・・

と、記事に書いていたのを思い出す。 渡辺さんをして、そう言わせるものが、

18歳になったばかりの藤井七段が持っているということに驚くし、今日、

明日と・・世間が大きな期待と注目をしている中で、冷静になれるのだろうか

と、自分の18歳時を重ね合わせて思ってしまう。 世には天才とか鬼才と

言える人が、確かに存在するということを、藤井さんは実証しているかの

ようだ。 勝負が決まる明日の夜が・・・大いに楽しみだ。