中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

日本の孤立化が心配の首脳会談

 昨年から安倍首相は「北の脅威」を強調し、アメリカへも働きかけて日米安保
強化を呼びかけていました。極端な脅威論の中に、安倍さんの憲法改正への道筋と
しての賭けがみられました。
 その頃に私がこのブログに何度も安倍さんの向かっている方向が間違っていると、
書いたことがある。このブログを読み続けてくださっている方は覚えてくださっている
かもしれませんが・・・。
 歴史的に考えて、南北朝鮮は一つの国であり同民族であり、日本を敵視する点
でも共通点がある。朝鮮半島は、その歴史の中でBC195年から、下関条約によって
独立する1895年までの2090年間の内に、1584年間も中国の実効支配を受けていま
すが、1895年以降も中国とは宗主国として従属関係が続いていました。長い期間、
中国文化の影響を強く受け続けてきて、いまなお儒教の影響を受け続けています。
 長い歴史の中で受け継がれた「文化」は第2次世界大戦に南北に分裂したとはいえ、
大きく変わるものではないと、私は考えています。
 ですから、いつの日にか南北が統一される日が来るでしょうし、中国との関係も深まる
事でしょう。 その時に日本はどういう位置にいるのでしょうか? 東アジアの中で孤立
してしまう可能性が大きいのではないかと心配しているのです。
 米朝首脳会談がどのように進められるかは明らかではありませんが、場合によっては
アメリカ、北朝鮮、韓国による3国首脳会談も有り得る展開になってきています。
 以前にも書きましたが、アメリカにとっての日本は「それほど重要ではない」という位置
づけだと思います。アメリカにとっては、イスラエル問題を含む中東問題の方がより以上に
重要なことなのです。
 歴史というものは、過ぎ去ったものではなく「生きているもの」だと、私は考えています。
中東問題にもそれが言えますし、ヨーロッパの諸事情にもそれが当てはまります。
 本を読まない人が多くなった現代人の視点の弱点となっているのは「歴史から学ぶ」こと
が薄れていることではないでしょうか