中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

「国営諫早湾干拓事業」の大混乱を問う

 「国営諫早湾干拓事業」問題をご存じの方がどれほど
いるのだろうか?
 どんどん昔の話になってきているが・・・今の話でもあるのだ。
 干拓の発想の歴史は古い。長崎県の平地を広げることと当時の
食糧難を解決するために「長崎大干拓構想」として発案したが、
農水省が工事に着工したのは1989年だった。
戦争直後の食糧難時期に発想された構想が30年以上も経って
休耕地が増え、コメが余ってきた頃になって農地拡大のための
干拓事業が必要だったかどうか…と言う議論はあまり聞かない。
それよりも諫早湾を関門で閉じて干拓したことによる漁業者被害
が全面で出てきて、「開門してほしい」という訴えと「開門すると農地への
塩害が起こるから、開門反対」とが争って訴訟に持ち込み、法廷の場で
何度も争ってきた。
その結果・・開門を認める判決と認めない判決が出る結果となり、ますます
混乱は深まるばかりだ。
早い話・・・・ここまでくれば・・漁業者も農業者も金が欲しい・・というように
しか思えない。
もちろん、そうしてしまったのは国の間違った判断なのである。
大阪湾も埋立地がどんどん拡大し、昔を知る私にとって、いまの大阪湾は
大阪湾ではない。もちろん東京湾でも同じようなことが起こっているし、
各地にも同じ現象がみられる。
人口減少傾向が明らかになったいまも、埋め立てが続けられている。
工業地のため? 遊園地のため? いっそのこと・・大格安の墓地でも
埋立地に作ればどうだろうか?
百年の計を考えるのが政治なのだが、諫早湾干拓の目的はなんだったの
だろうか? 官僚っていうのは・・・こんなのが多いのです。
税金をいかに無駄に使うか、そんな研究しているのでしょうか?