中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

世界の砂浜が懐かしい(1)

日本にも昔は砂浜がたくさんあった。

あっという間に砂浜が消えていった。

砂浜は自然とつながっていた。

海は砂浜で人間とつながっていた。

いつの間にか、テトラポットと言う奇怪な姿を持つものが、海と人々を隔ててしまった。

島国で土地が狭いからという理由で、どんどん埋め立てられ、漁師たちに多大な保証金を払って漁業権まで奪って行った。

漁師たちは、後のことを考えもせず、その金で豪華な家を競って建てた。

私は、淡路島で育った。淡路島は大きいが、19歳のとき東京の学校で自己紹介した時に(野球ができるのか?ボールが海に入ってしまうだろう?)と、

嘲笑された.

誰もが淡路島を知らないのだった。

高校が六校あるんだと言うと誰もが驚いたものだ。

そんな昔、海岸沿いの町の全てに砂浜があった。

砂浜で、寄せるさだ波の音を聴くのが好きだった。

砂で遊ぶのも好きだった。

真っ白ではないが、きれいな砂の色だった。

19歳、初めて江ノ島に行った時、砂浜が黒いのに驚いた。

湘南海岸は日本有数の娯楽地ではあるが、こんな黒い砂浜だったのかと、がっかりしたことを覚えている。

武蔵野にある学校で学んだが、関東ローム層の上に建っていた。真黒い土が数メートもある。

だから水田は関東には殆どない。米も陸稲だった。

富士山の大爆発が関東一帯に黒い土をもたらしたから、湘南海岸も黒いのだと理解した。

湘南海岸での失望は、関西以外の地を知らないためではあったが、改めて白砂の美しさがだいすきになった。