中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

「キャラクター」という言葉の使い方

 昨日の毎日新聞の夕刊の「特集ワイド 和」という記事が
 掲載されている。検索してないので、検索して読めるものか
 どうかは知らないが読めるのなら読んでいただきたい。
 この記事を書いた方は近藤勝重毎日新聞客員編集委員
 さんという方だ。
 こういう方が書いたものだから、間違っているはずもないが、
 ちょっと気にかかる部分もある。
 友人と旧友たちの近況を電話で話していて、それぞれの
 キャラクターを思い出していたというような話から始まる。
 そして、世はキャラクターの時代だという。
 次期大統領に決まったトランプ氏などは、キャラクター云々
 というのには異論はない。
 しかし、旧友たちの近況の中で「キャラクター」という言葉を
 使うのは適切ではないと思う。
  こういうことを書いているのは、豪州の政府系専門学校の
 英語の授業を受けていた当時のこと、放課後に一人の女性
 教師とお茶を共にする機会があった。
 彼女は、存分なキャラクターの持ち主でいつも人気ものだった。
 そこで、私は「あなたは素晴らしいキャラクターの持ち主だ」と
 言うと、彼女から厳しく注意されたものだ。
 「そういう場合は、キャラクターという言葉を使ってはいけませんよ、
 パーソナリティーというのが適切な言葉なのです。キャラクターは
 映画、ドラマ、マンガ、演劇などの登場人物の時に使うものですよ」
 と。
 最近は、あいつはキャラが立っているとかという言い回しが、日本
 では流行っているらしい。
 キャラクター云々というのならば、芸能人とか、政治家とかに使って
 ほしい。
 ノーベル賞の授賞者に、あなたは素晴らしいキャラクターの持ち主
 ですね・・と言ったら、どんな顔をするのだろうか。