(6)映画の話の続きを書きましょう。
トーキー映画になっても、今のようなセリフ回しは同時録音
が難しかったのか(フイルムの横に音声信号が入っている)
せりふ回しもゆっくりだった。
だからこそ、当分の間は無声映画に活弁士つきというスタイルも
通用したのかもしれない。
あのころは、時代劇しかなかったのか、時代劇しか見せてもらえ
なかったのか知らないが、時代劇ばかりだった。
時代劇というのは勧善懲悪のストーリーなのでわかりやすく
作られている。
私は映画をみながら父に「あの人は、ええか、悪か」と何度も
尋ねて、うるさいと叱られたことがあった。
「ええとは、良い人、善人」のことで悪は、悪人のことなのは
わかっていただけると思う。
カラー映画は、総天然色映画と言われていた。
最初の総天然色映画は、たぶん・・「カルメン故郷へ帰る」だった
と思っている。
私が誕生したころにトーキー映画が定着し、それがカラー映画に
なり、今では4D映画もある。
でも、私の心に残るのは、若かりし日の「風と共に去りぬ」や
たくさんのウエスタン映画だ。
女優では、ヴィヴィアン・リー、イングリッド・バーグマン、
マリリン・モンロー、ソフィア・ローレン、グレース・ケリー、
キャサリン・ヘップバーンなどなど・。
男優では、ゲイリー・クーパー、ジョン・ウエイン、アラン・ドロン
マーロン・ブランド、ジャン・ギャバン、などなど・・。
大阪のスバル座にはよく通った。松竹座で上映していた「風と
共に去りぬ」など、数々の映画が懐かしいな。