甘利TPP担当大臣は、週刊誌に金銭授受疑惑を報じられ、今夜
事実説明をすると表明していたのに突然の辞任表明となった。
これをどう受け止めるか、国民一人ひとり考え方が違うことだろう。
「だれでもやっているのに、気の毒だ」と言う人もいれば、金銭授受に
ついて、庶民感覚からずれていると思う人もいるだろう。
中には、はめられたのは気の毒だという説と、金銭授受に馴れすぎた
結果と思う人もいる。
TPP交渉を担当していたのだから、各業界との接点も多かっただろう。
TPP交渉をやっている間は、業者との金銭授受は一切受けないという
ほどの腹をくくっていたならば、今回のような疑惑は起こらない。
私の経験から言うと、自民党(当時)議員とは3人とある種の交流があった。
神戸市中央区に事務所を置く、かなり大物議員がいた。
彼の場合は、とても露骨だった。
「お土産」を持参しないと、陳情を聞かないで居眠りを始めるのだった。
この事務所には、私なりにかなりを貸しを作っておいたはずだった。
秘書から頼まれた無理な要件をいくつも叶えて上げていたのだが、そんな
ものは「お土産」にはならなかった。私の前で露骨にも居眠りをした彼を
今でも許せない気持ちでいる。
他の二人も同じような感触を受けた。陳情を受け付けるのは、国民のため
ではなく己のためなのだと感じたものだ。
法律は、社会の矛盾を少なくして、谷を均す目的で作られると、国民にとって
住みやすい国となる。しかし、己の利益のために法律を作ると、既得権益者が
増え、民は住みにくい社会となる。
平気で、金銭を懐に収める習慣が身についた政治家は醜いものだ。
怒鳴りつけた」と、得意満面に書いていた。
アメリカ代表を怒鳴りつけた・・・とは、ただでは済まないだろうと思っていたが、
彼の傲慢さが今回の辞任にもつながったように思えてならない。
そういう事例が過去にもあったということを、彼は知らなかったのかな?