中原武志のブログ

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甘利大臣の辞任をどう考えるか

 中原武志のブログ・http://blogs.yahoo.co.jp/atlastakeshi

  甘利TPP担当大臣は、週刊誌に金銭授受疑惑を報じられ、今夜
 事実説明をすると表明していたのに突然の辞任表明となった。
 これをどう受け止めるか、国民一人ひとり考え方が違うことだろう。
 「だれでもやっているのに、気の毒だ」と言う人もいれば、金銭授受に
 ついて、庶民感覚からずれていると思う人もいるだろう。
 中には、はめられたのは気の毒だという説と、金銭授受に馴れすぎた
 結果と思う人もいる。
 TPP交渉を担当していたのだから、各業界との接点も多かっただろう。
 TPP交渉をやっている間は、業者との金銭授受は一切受けないという
 ほどの腹をくくっていたならば、今回のような疑惑は起こらない。
 私の経験から言うと、自民党(当時)議員とは3人とある種の交流があった。
 神戸市中央区に事務所を置く、かなり大物議員がいた。
 彼の場合は、とても露骨だった。
 「お土産」を持参しないと、陳情を聞かないで居眠りを始めるのだった。
 この事務所には、私なりにかなりを貸しを作っておいたはずだった。
 秘書から頼まれた無理な要件をいくつも叶えて上げていたのだが、そんな
 ものは「お土産」にはならなかった。私の前で露骨にも居眠りをした彼を
 今でも許せない気持ちでいる。
 他の二人も同じような感触を受けた。陳情を受け付けるのは、国民のため
 ではなく己のためなのだと感じたものだ。
 法律は、社会の矛盾を少なくして、谷を均す目的で作られると、国民にとって
 住みやすい国となる。しかし、己の利益のために法律を作ると、既得権益者が
 増え、民は住みにくい社会となる。
 平気で、金銭を懐に収める習慣が身についた政治家は醜いものだ。
 月刊・文藝春秋12月号の中で、甘利氏は「TPP交渉で、アメリカ代表を何度も
 怒鳴りつけた」と、得意満面に書いていた。
 アメリカ代表を怒鳴りつけた・・・とは、ただでは済まないだろうと思っていたが、
 彼の傲慢さが今回の辞任にもつながったように思えてならない。
 そういう事例が過去にもあったということを、彼は知らなかったのかな?