長い年月、日記を書いている。もともと日記を書くのは好きでは
なかった。日記に書き残したいような「良い日」というものは少なかったし、
書き残しておいてもつまらないだろうなと思っていた。
あとで読み返すと辛いような事を書き残しても仕方がないとも思っていた。
だから、日記と言うものに見向きもしなかったものだった。
いつのころから日記をつけるようになったのか・・多分60歳を超えて
からだろうとおもう。
最初は1年日記だった。
途中から5年日記に変えた。1年日記だと書くスペースが多すぎて
面倒だから、スペースの少ない5年物にしたというわけだ。
それも10年ほど前からは3年物に変えた。
5年間も生きておられるかどうかまったく自信がなかったからでもある。
5年物や3年物に変えてよかった点もある。
単年ものだと、詳しく書くことはできるが、翌年などと比べてみることが
できない。
5年ものや3年ものだと、去年の今頃はこういうことがあったのか・・などと
見較べる面白さがある。
古い話を書いてみても仕方がないので、3年前までさかのぼることが
ある…という程度の振り返り方をしてみたい。
特に、昨年の今頃の記述は私にとってとても貴重なものになっている。
人は、覚えているようでも、その記憶は確かなものではなく、何とうろ覚え
の場合が多いが、日記にはばっちり書かれている。
昨年の5月と言うのは、今考えると「よく生きて今日まで居れたものだ」と
思う記述であふれている。(続く)