中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

医療の進歩と命(9)耳鳴り

2年半ほど前からかなり厳しい耳鳴りに襲われている。
私の場合は、耳鳴りというより「頭鳴り」と呼んでいる。
非常に高い周波の音から低い周波の音まで4~5種の
音が24時間絶え間なく聞こえる。
マイクのハウリングの音や、NHKが深夜の放送後に時折出して
いる音に不快感を感じない人はいないはずだ。
火災報知機の誤作動による音も不快だ。
頭を締め付けられるようなじ~~~んという低周波の音も辛い。
これらの音が、254時間絶え間なく頭の中で鳴り響いている
状態を想像してもらいたいが、たぶん想像だにできないことだろう。
医師には、「頭に聴診器を当てると音が聞こえるかもしれませんよ」
と冗談を言っているが、頭の中に音源があるわけではないので
聴診器を当てても聞こえるはずはない。
 世の中に耳鳴りに苦痛を感じている人は多い。だからこそ蜂の巣
などの健康食品が売り出されるのだ。
 健康食品ぐらいで治る程度のものなら苦痛でもないだろう。
耳鳴りを専門医に聞くと、いろいろ説明してくれる。
でも、そのどれもが本当ではない。仮説なのだ。
気分を楽に持てば治るとか、血液に流れをよくすると耳鳴りが
楽になるとか、著名な大病院の耳鼻咽喉科の部長さんまで言う。
だが、私の場合は、風呂に入るとか、マッサージを受けるとか、
血液の流れが良くなったときに頭鳴りの音が大きくなることが
経験上分っている。
耳鳴りが起こる理由も定かにはなっていないし、もちろん治療法
に至っては、まったく何もないのが現状である。
 慶応大学耳鼻咽喉科教授・・・お名前を忘れたな・・・は、その論文の
中に「半世紀(50年)間、医学の中で最も研究の遅れている分野」
だと書かれている。
あと半世紀たっても、この分野の研究が進むとは考えにくい。
なぜならば、もっとも解明が難しい頭部に起こっている僅かな
センサーなどの異常だと思うし、それを治療することはもっと難しい。