私は「がん電話相談」を受け付けている。
医師以外では、相談件数が多い方だと思う。
年間150件以上でこれまで1千件以上になる。
しかし、最近は体力の衰えもあって、メンバーオンリーで
夜間の7時から10時までとニューズレターなどに書いているが、
相変わらずメンバー以外の人からの相談もあり、時間も上記の
時間帯以外にもかかってくる。
しかし、みんな切羽詰ってかけてこられるのだろうと思うから、
丁寧に対応するように心がけている。
今日は3度の電話があった。
そこで感じたことを個人情報に触れない程度で一言だけ書いておきたい。
医師は、どういう目的を持って抗がん剤投与を行うのだろう。
副作用がひどくて食事もできない。歩けないほど心臓に負担がかかっている。
しかも、あちこちの骨に転移のある「全身がん」なのだ。
全身がんの患者に、重い副作用を伴う抗がん剤を投与する医師など
私は信じない。抗がん剤は「がんを治す薬」ではないのだから。
抗がん剤治療を否定するものではないが、全身がんになっている患者に
追い打ちをかけるような医療の在り方に大きな疑問を感じる。