中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

新・駐日アメリカ大使・ケネディーさんで思い出したこと

 新しい駐日アメリカ大使がキャロライン・ケネディーさんに決まりそうだ。
キャロラインさんは、故アメリカ大統領ケネディー氏の長女である。
彼女には、行政も外交の経験もないが、アメリカが重要なパートナーと
している日本の大使に選ばれたのはなぜなのか?
 思い出したことがある。
かつて私にはアメリカ人の友人がたくさんいた。
20年前ほど前にピッツバーグで彼らのパーティーに招かれたとき、
「日本の天皇についてどう思っているか」とみんなに問いかけたことがあった。
その時に、多くの人から聞いたものをまとめると次のようなものだった。
この話は、このブログにも以前書いたような気がしているが、新・大使に
彼女が選ばれたので、今一度書いておこうと思う。
 
 私の問いに、彼らはこういった。
「日本の天皇制については、とてもうらやましく思っている。だから、英国や
オランダなどの制度もうらやましく思う。アメリカ人の多くがそう思っていると
思う。アメリカにも天皇やイギリスの女王陛下のような存在を多くの人たちが
心の中で願っている。
 そういう思いが、ケネディー家を特別な扱いにしているのだ。ケネディー家は
アイルランド出身であり、カトリック信者でもあり、アメリカの主流ではないのに、
国民はケネディー家を特別視しようとしているのだ」と。
 
 こんかい、新大使として、外交経験もない彼女が選ばれた背景にも同じような
ものがあるのだと思っている。
しかし、日本のマスコミは、このような国民感情など知らないだろうから、
オバマ氏を応援した論功行賞だと報道するのではないだろうかとおもう。
論功行賞だけでは、こんな思い切った人事は行えない。国民の支持を取り付け
られると思うからできる人事なのだ。
  韓流ドラマに宮廷ものが多いのも、韓国の人たちがかつての王政への懐古の
裏返しだろうし、その番組が世界中で人気があるのも、世界の庶民の気持ちを反映
しているように思える。
 今の日本では、天皇や皇后がどんな仕事をしているかさえ、あまり関心をもたれて
いない。知らないから、天皇はいらないというものが増えている。
両陛下と二度も握手した私だから言うのではない。国民がもっと真実を学ぼうとして
ほしいと願っている。外国から見ている天皇は、日本国民が考えている何十倍
何百倍も尊敬される存在なのだということを。
日本人よ、井戸の中の蛙にならないでほしい。もっと視野を広げて
世界を見てほしい。