すっかり収まってきたように感じる。
もう放射能は怖くなくなったのだろうか?
それとも、自分とは関係ないと思い始めたのだろうか?
30年という案が出ているが、廃炉に向けては何よりも
ロボットの開発が出来ての話であって、ロボット開発が遅れれば
廃炉のスケジュールも遅れることとなる。
そのロボット開発は「日本が世界一」だと思っている人がなんと
多いことよ。
現実は違う。
戦略兵器として軍事費を投入できる国がどうしても優れている。
日本はロボットに軍事費を使えないので、廃炉に向けてのハードな
ロボット開発は遅れがちになる。
日本のロボットが優れているのは、生産に関るものである。
今後は介護など人を補助するロボットが現れてくるだろう。
しかし、原子炉の廃炉に向けてのロボットは、ものすごい性能を
求められる。放射線を浴びながら、ありとあらゆる困難を乗り越えられる
ロボットなど、そう簡単に出来るものではない。
原子炉の廃炉にむけて、それぞれの段階に合わせた役割を持つロボット
が次々と開発されて、はじめて廃炉も可能になる。
来ている現実の中で、早くも国民の多くが、放射能の怖さを忘れようと
している。
現実にまっすぐ目を向けない日本人の体質とでもいうのだろうか。