第２の人生（８）
家の敷地は約２５０坪。建物は２５０平米。
二人で住むには広すぎるが、これこそがオーストラリアに来た
ぜいたくというものだと考えていた。
豪州は、日本と比べて所得は低い上に所得税などが高く、
収入は少ない。それなのに、日本より生活が豊かなのはなぜか。
住まいに関しても、同じことが言える。
当時、日本で２千万円で買える家といえば、せいぜい５０平米程度の
マンション位だろうか。バブル期だったから、５０平米のマンションでも
市内では買えなかったかもしれない。
それが、絶好のロケーションに立つ、日本的に言えば豪邸が同じ値段で
買えるのだから、これこそが贅沢というものだろう。
プールもあり、ゲームルームもある。もちろん書斎もある。
寝室は全部で４つ。トイレ、バスルームは二つ。私のＨＰを見ていただくと
写真が載っている。 http://www.tnakahara.com/
「生活の豊かさ」という問題を改めて考え直したものだった。
お金があれば豊かというものではない。お金がなくても豊かな気持ちで
暮らせるという実感を味わった。それがどういうものかを、これからおいおい
書いていこうと思う。
