中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

あなたはがんを「想定」していますか?

 想定外という言葉に強い拒否感を感じる方が多いのは嬉しいことだ。
しかし、自分のことになると、意外と気がつかないのようだ。
 がんは2人に1人が罹ることを知っている人は増えたが、それでも
自分には関係ないと思っている人が大半だ。
 そして「告知」を受けて初めて動揺する。
2人に1人と言うからには、自分も・・と思うのが「想定内」のはずである。
がんと言う病気は、長いものでは40年、普通は20年以上前にすでに
できているがんが、それだけの年月を経て1センチという大きさになって
始めて検査で見つかるようになる。1センチの大きさのがんには1億もの
がん細胞がある。だから見つかってからの「がん」は、それほど年月を
経ないで大きくなり、命を奪う。
 想定内に入れておいて、正しいがん知識を持っていないと、正しい治療
も受けられない。医師の多くは「がん」を知らないことをご存じか?
がんを知っている医師も、すべてのがんを知っているわけではない。
いざという時、どうして良いのか戸惑う患者が多いのは「想定」して
いなかったからである。
 まずは、自分のこともさまざまな想定が必要なのではないだろうか。
 毎月第2水曜日に「がん教育講座」を開催し、正しいがん知識と、
がんにどう向き合うかを学ぶ機会を作っている。
関心のある方は、「日本がん楽会」で検索してブログやHPをみて
いただきたい。