中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

TPPはアメリカの陰謀か(6)

グローバルスタンダードやビッグバンなど、アメリカ発の基準が世界を
支配しつつある。基準の範囲はものすごく広い範囲に亘っていて
何もかもが基準化されている。
これ以上詳しく書くと誤解を招きかねないので控えるが、アメリカ発の
そのような基準は誰が考えるのだろうか。
その答えは明確に分かっているがここには書かないことにしよう。
何故かと言うと、多くの人たちは世界を狭く浅くとらえていて、奥深い
ことまで理解しようとしないからだ。
 わかりやすいたとえ話をしよう。
「がん」と言う病気になる。すると「がん」という名前の病気があって、
どれもこれも同じだと思っている人がほとんどである。
がんは発生した部位によっても違い、同じ部位でもいろんな性質のがんがある。
また、見つかった病期によっても治療法が異なるが、「がん」ならなんでも
同じだと考えている人が多い。
それ以上に詳しく知ろうとする人は、100人の内数人だろう。
その数人の内、細胞と言うものまで調べようと思う人はほとんどいない。
細胞とは何か、どんな働きをしているのかも知らない。
もっとひどいのは、自分が食べたものが、その後どうなっているのかさえも
知らないものだ。
 そのように、物事を深く考えない人たちに、陰謀や謀略は見えない。
世界の本当の姿は見えないだろう。自分が生活している周囲だけが「世界」と
思っている人たちには、説明しても理解してもらうことは不可能だろうと思う。
 でもはっきり書いておきたいことがある。あなたがどう思うが、世界のごく
一部の人たちは、世界を「わがもの顔」で動かしているということを。
 為替相場を見てみよう。日本は景気が冷え込んでいる3・11で大打撃を
受けている。3・11やタイランドの洪水で大企業は大きな赤字を出している。
世界一財政状態も悪い。
それなのに為替相場は75円などと言う最高値を更新している。政府が介入
して(介入すると日本が保有するドルを大幅に投げ出すことになり
損失が増える)も、一時的に円安になるだけで、すぐに円高に振られてしまう。
何度も介入をやっていると、日本には大きな損失が生まれるし、かといって
円高を容認していると大企業は大損失を被ってしまうというジレンマがある。
 誰が、為替を操っているのか。わかりやすく言うと巨大な資金を持っている
連中だ。世界をも動かせる巨大資金を持っている連中だ。世の中の僅か
1%の人たちに世界の富は集中している。
それが誰なのか、どんな連中なのか・・・あなたには分かるだろうか。
 TPPは日本の国民皆保険制度まで崩壊させかねないものだ。薬価基準
の見直しや、自由診療など医療の世界においても日本を大きく揺さぶる
ことになるだろう。