中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

私流生き方(80)

 どうしても、本職の関係でヨーロッパへ行かなければならなく
なって、ワイドショーを2週間お休みをもらったこともある。
その時は、パリのホテルから電話での番組出演をしたが、時差の
関係で早朝なのには閉口した。今もだが、当時から私は朝が弱い。
朝一番の時間では、私の血圧は大体80-65ぐらいである。
医者から「あんたは、そんな身体で良く働けるね。」と言われ
るし、高額の生命保険はこれまですべて断られた。これほど血圧が
低い人は胃腸の病気になりやすいからだと保険会社のドクターは
いう。血圧が低いからか、滑舌が悪く舌がもつれてしまう。朝早く
電話の電話を受けると、相手は、必ず「おまえ、朝から酔っ払って
るのか?」という。
 だから、毎週放送のある日は、いつもより早く起きて、熱いお
湯に入り、「あいうえおかきくけこ、、、。隣の客はよく柿食う
客だ、、。歌うたいが来て、歌うたいのように、歌を歌えという
が、、、。隣の垣に竹立て掛けたのは竹立てかけたかったから、
、、」などと早口言葉を練習して、舌を慣らし、マッサージをして
多少でも血圧を上げる努力をしてから出かけたものだった。
今でも、この状態は続いているし、うまく喋られない時が多い。
話しているうちに血圧が下がってきているのが分かる時がある。
そうなると、しらけた時のような気分になるので自分をハイに
持って行くのに苦労する。もし、私の血圧が正常だったらもっと
もっと活躍できたのにと思い人にそう言うと、「今より頑張られ
たらだれもついていけないよ」と言われてしまったことがある。
 テレビのワイドショー司会は2年間続き、95回放送して、私の
後任のエリック氏にバトンタッチして終えた。当時はソニーのベー
タータイプのビデオしか販売されていなかった。95回分の放送のす
べてを収めてあったのだが、そのまま10年以上放ってあったのでビ
デオテープにカビが生え、そのほとんどを駄目にしてしまった。
専門業者に依頼して、やっと三巻、6回分だけダビングしてもらっ
たものが今も手許にある。しかし、誰に見せても笑うので、あまり
人に見せたくない。当時流行っていた髪形などは今見ると、少々滑
稽に見えるからだろう。