偶然にみた「BS世界ドキュメント・終わらない悪夢」ですが、
前後篇の最後の10分間だけしかみられず、とても残念だった。
どうしてNHKは、こんなにも優れた番組をもっと良い時間帯に
放送しないのか、とても不思議である。この番組だけではない、すばらしい
放送が深夜に、しかもBSで放送されることが多いののは、いったい
どういう理由があるのだろうか。
NHKの本音では、放送したくない番組だが労組などの要求もあって
仕方なくオンエアーしていると言うのだろうか。こんなすばらしいものを
多くの人たちが見る時間帯に放送してもらいたいものだ。
ドイツの取り組みだった。
今後20万年間に亘ってどのように管理するか、ドイツの苦悩が
描かれている。ドイツも最終処理場の場所がまだ決まっていないのだが、
日本よりは研究が進んでいる。
その一つのビュール地下実験研究所が詳しく紹介されている優れた
番組だ。研究所と言っても大規模である。地下深く掘られた縦横の
トンネルに使用済み核燃料を埋めておくことができるかどうかの試験
だった。どんなに粘土層の良い場所であっても、200年もすればコンク
リートや粘土層を通り抜けて放射線物質が溶け出し地表に出て行くだろう
と予測されていた。
このような最終処理場を作った場合に、その上にピラミッドのような
目印を作っておくのかどうかも論議されていた。200年も経てば、人々は
忘れているかもしれない。どの国も長い間政治が安定していた試しはない。
それだけに、500年1000年も経つと人々は忘れるだろう。
だがしかし、20万年経たないと放射線はなくならない。気の遠くなる
ような使用済み燃料の最終処理問題である。