中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

原発事故・誰を信用するか

福島第1原発事故が、大震災や津波被害からの復興の大きな妨げとなっている。
福島県などは、行方不明者の捜索もできない。
地震津波被害を免れた人たちも、家には帰れないで、避難生活を余儀なく
されている。
 
私はこのブログでいち早く柳田邦男氏の著作や広瀬隆氏の著作を紹介した。
どちらも20年ほど前に読んだ気がするほど古い本である。
今回の原発事故について、各新聞社も毎日詳しく報道しているが、どこまで信頼が
おけるのだろうか。
なぜならば今回のような場合、メディアはどこまで踏み込んで書けるだろうかと
思うからであり、また一面、東電や政府筋もどこまで本当のことを公表するだろうかと
言う疑問がある。
 
わが国民は、昔から「空気」に弱い。それは何度も指摘されている。
「空気を読め」などと言う言葉がはやるぐらい空気に左右されて、己の判断力を高め
ようとしない風潮がある。
そのような国民性があるだけに、政府も不要心に本当のことが言えないかもしれない。
本当のことを言うと、パニックが起きて収集がつかなくなる恐れがあるからだ。
 
だから、TV番組などである人が少し心配なことを発言しようもものなら、急いで否定したり、
訂正が行われたりする。
だが、だれが本当のことを言ったのか・・を考えると、これからの推移は別として、
少なくとも今回の事故を20年も前に完全予測していた人となると、広瀬隆氏をおいて
他にいるまい。
なにもかも、ぴったり予測が当たっているのだから、文句のつけようがない。
 
20年も前に著作を読んだ時には、まさかこれが現実のものになるとは、私は想像が
できなかった。それだけに、あまりの正確な予測に、完全脱帽である。