中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

想定とは、何を根拠にするものなのか

今回の大地震津波について、想定ないとか想定外とかの言葉がよくつかわれる。
地震発生後に書いたと思うが、原発事故などは、そもそも想定が甘かったのではないかと
指摘した。そして古い記録を重視して想定しておくべきだったのでひゃないかと書いた。
 
今日の毎日新聞を見ると、09年に25年ぶりに原発の耐震指針の改正を受けて電力会社が
調査した結果「安全」と決め込んだようだ。
審議会に置いて専門学者から「869年の地震の際には沿岸から数キロまで津波が襲ってきた
記録があると、見直しをもとめたが電力会社側は、安全だと応じなかったようだ。
 
やはり、想定を甘く観ていた経緯がここに明らかとなった。
地震での被害は、最小限に食い止められたのに、津波を甘く見たために、補助電源の設置場所
が悪く、結果的には今回のような、世界的大問題となる原発事故を発生させてしまった責任は
大きい。
大会社が想定する場合、何より先に経済性を優先するきらいがある。
安全性を何より優先するのが「想定」の本来の意味ではなかったのか。