中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

国や宗教による葬儀の違いなど(3)

書いているうちに想い出したことがあるので追記しておきたい。
ジャパンクラブの副会長だった方が亡くなった時のこと。(もう古い話だからいいだろう)
私は会長として、ジャパンクラブのメンバーに、お花を買って送りたいからと全員に
5ドルの寄付を求めた。お陰で沢山の花を飾ることが出来て、遺族から大変感謝された。
しかし後日、在るご婦人から 「これまでにないことをしないでください。たった5ドルと思う
でしょうが、私は主人からもらっている生活費の中から捻出しなければならないのです。
主人に、事情を話しても5ドルをもらえないのです」 と、厳しく抗議された。
当時の5ドルは、約400~450円程度である。
事情が分からない方は、これを読んで???と思ったに違いない。
欧米の人をご主人に持つと言うことは、そういうことなのである。
自分も働いている場合は、自由に使えるお金を持てるが、働いていない場合は
ご主人から生活費が渡される中でやりくりをしなければならない。
欧米人のほぼ100%は、男性が金銭管理をしていることを、多くの日本人は知らないし、
逆に、日本人の半数以上の家庭では女性が金銭管理をしていることを、欧米人は知らない。
今から38年前のこと、フランスのパリで新聞記者夫婦とレストランで知り合い懇談した。
その際に「日本人は男尊女卑の国だ」とののしられた。よく聞いてみると記者のくせに日本が
どのあたりにあるのかさえ知識がない。フィリピンの下辺りなどという。
その癖に「男尊女卑の野蛮な国だ」と決めつけてくるのだ。そんなに弁明しても説明しても
がんとして受け付けない。
ところが、意外なところから様子が変わってきた。金銭管理の話に及んだとき、当時のこと
だから「日本では90%以上の家庭では、女房が家計を抑えている」という話しになった時、
「それは本当のことなのか!」と聞いてくるから、そうだよと返事をすると「それなら男尊女卑
ではないな」と全く態度が変わったものだ。そして奥さん曰く「私の場合なんか、家計費を
節約して、主人の出張について行くの、そうしないと浮気されるから」と。
特に、イギリス系の男性は、」家計費費だけではなく、女房の自由時間まで規制する
傾向にある。こんなことを多くの日本人は知らないだろう。
もちろん、金持ちで余裕のある男性の場合は違う。ある女性は、誕生日にベンツをもらっていた。
これなどは、例外中の例外である。
5ドルと言えども、余分な支出は家計に響くのが、庶民なのだ。
昼間に、喫茶店へ行っても、レストランへ行っても70~80%が女性客という日本とは、
女性天国の国だと言わねばならないだろう。