中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

不況の時代をどう生き抜くか(11)

不況の時代をどう生き抜くか(11)

いよいよ最終回です。

その夜、私は一晩かかって原稿を書いた。
当時のパソコンNEC98には、日本語変換のワープロソフトが未熟だった。
一語入れては変換というありさまで、B4文書一枚を入力するのに4,5時間もかかった。

それを持ってあくる日に校長に会いに行った。
校長は、驚いて「素晴らしい。教育畑でない人にこんなものが書けるなんて。これを東京本校
の理事長にFAXしてみます。何かがおこるかもしれませんよ」と言ってくださった。

そこから後は、とてもとても一言二言で表現できるものではない。
僅か1年間の間が10年以上に感じるほどの山と谷が待っていたからだ。
結果だけを言おう。
生徒数600名
教師数50名。
校舎は3か所。
私は今でも世界一の学校だと思っているし、神戸大学教育学部教授が入学案内に
「これほどの教育をしている高校が世界のどこにあるだろうか。すばらしい。」と
書いてくださった。
私は理事長と校長を務めた。

そして、第2の人生をオーストラリアで過ごした。14年間。
西豪州日本クラブ会長。
全豪州日本クラブ会長。
また、社会福祉法人サポートネット虹の会も経ちあげて会長を務めた。
このグループは今も在留邦人のために活躍してくださっている。

帰国して第3の人生を現在生きている。
がん患者と関わるグループを作った。
はりま粒友クラブ
日本がん楽会
そして、兵庫県のがん患者会連合会的な「ひょうごがん患者連絡会」
以上三つの組織の会長を務めている。

私は、これまで一度も学歴詐称などしたことはない。しかし、多くの人は私が大卒だと
思っている。私は大卒ではないが、私のもとで働いていた人は全員大卒である。
私は、親も早くになくし親から譲られた財産もない。保証人もなく、資金がない上に身体も弱い。
とるに足らない人間である。
しかし、私の財産は、人の何倍もの苦労人生だ。何より大きな財産である。他の人には
まねのできないこともできるだけの、大波小波、山あり谷あり。生き死をかけた長い人生経験
は、何があってもくじけないだけのものを私に与えてくれた。
何をするにも一生懸命やることによって、何かが得られる。人に使われていても、使う側に立って
ものを考える習慣を持つと、物事が見えてくる。

大卒でない人は、大卒以上に勉強をすればよい。大卒なんて掃いて捨てるほどいるではない.
4年間多く学んだだけで賢くなれるというものではない。大卒でない人は、亀さんになった
気持ちで兎さんを負えばよい。そしてどんどん抜かしてしまえばよい。
大学で学ぶ内容は、1年間で500ページの本が数冊程度のものだ。
内容のある本を、どんどん読めばよい。私は年間200冊以上読んでいる。

今は大不況の時代。若い人たちには、またとないチャンスだと思っていただきたい。
私の生きてきた道の話は、ここに書いた数百倍、数千倍もある。
話せば毎日8時間しゃべっても1ヶ月間はかかるだろう。
機会があれば、それを数時間ずつ数回で話してもよいと思っている。
私は、これまで何人もの若者を、こうして鍛え育ててきた経験もある。
生きている間に、この経験を若い人たちに伝えたいと願っている。
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話を聞きたいと思ってくださる方や、グループがあれば、ご連絡ください。
11回の長きに亘ってお付き合いくださってありがとうございます。
このシリーズ最後に、私の最大の自慢話を書きましょう。
1999年、私は、天皇皇后陛下から皇居内にある御所に招かれました。
天皇皇后陛下が出迎えてくださって握手をしてくださいました。
一時間にわたって至近距離でお話しできました。とても聡明なお二人に感動を覚えると
ともに、前日総理大臣と公邸でお会いした時も全く緊張することがなかった私も、
緊張に身が引き締まってしまいました。そして帰る時にも握手をして戴きました。
日本国内では、総理大臣と言えども両陛下と握手ができないのが定めとなっています。
ということは・・・今国内に住んでいる私は貴重な体験の持ち主と言うことになりましょう。
nrh06083@nifty.com
  日本がん楽会 HP &ブログ http://advocacy-cancer.org/ 
  こうべシニアネット新聞コラム(青淡) http://www.kobe-ikigai.jp/
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