中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

隠れた名医と名のある迷医

皆さんは医療をどこまで信頼されているのか知りませんが、私の場合は、ケースバイケースで見分けます。

信頼度という感覚と、便利度という感覚で分けることもあります。

特に歯医者の場合は、見極めが難しい。

なぜかというと、普段歯石取りなどの検診してもらう歯医者が、いざと言うような場合に役立つかどうかは別だからです。

検診を受けている歯医者は、それだけでは金儲けにならないので、高価な差し歯などを推奨する場合が多い。

差し歯が一生物だと思わせる。

ところが、差し歯は一生モノではありませんが、患者の知識が浅く、医師の言葉に乗せられて、高価な歯に変えてしまう場合が少なくありません。

そういう場合、その医師が名医かどうか知らないままで信用する他ありません。

また、自分のかかっている歯医者が名医だと宣伝することで自己満足に陥っている人だっています。

私はもうすぐ87歳。

と言うことは、それだけ歯医者との出会いも多く、色々あったと言うことなのです。

気に入った歯医者と出会うことは少なく、誰かに紹介されて、新たな出会いが生まれます。

静かな住宅街の中に佇む歯科医院に5年間ほど通っていました。

チェックが主な目的でしたが、妻は医師の術中に嵌って差し歯を取り替えてしまった。その結果は良いとは思えない。

私は、歯茎の一部分だけ痛くなり、何かが顔を出しているのがあった。

歯科医師は、色々やっているうちに、ついに前下歯の真ん中の歯を切ってしまった。

真ん中の歯がなくなって締まりのない顔になった。

すると、一本だけの入れ歯を作ってくれた。

その入れ歯を入れると、食べ物の味がないだけではなく、あとの手入れが面倒で困った。

そんなある日、娘が被せてあったものが取れて、通りがけの歯科医院へ行くと、即座に治療をしてくれたという。

じゃあ、入れ歯に困っていた私の相談に乗ってもらえるかもと行ってみた。

何と、即座にすべてを解決してくださったのだ。

隠れた名医だと思う。

静かな方で、即断即決できるタイプで、自分で様々に加工もできる。

それから一年半、寝たっきりから、ようやく立ち上がれるようになった先日、歯がポロッと壊れた。

以前の歯科医が治療した部分だ。

歯科の椅子に座れるだろうかと、心配しながら行くと、何と即座に判断し、直ぐに治療してくださって、しかも短時間で、なにもかも全てが解決した。

まるで魔法のような手腕である。

治療費は、400円だった。嘘でしょうと思うでしょう。事実なのです。

隠れた名医だと密かに思っています。

でも、人に紹介はしませんよ。なぜならば、そういう事を喜んでくださるとは思えないからです。