もう20年ほど前のことになるが、ある公立学校の校長さんから依頼されて講演したことがある。
タイトルは校長先生から示された。
「公立学校における正義の教え方」と言うもので対象は教職員だった。
当日行ってみると、最上級生も参加させたという。
私は、モノの見方という話から入って、正義とは立場によって異なるものだと言うことを、生徒にも分かるように話した。
昨日書いたアフガニスタン問題も、立場によって、正義が真逆になってしまう。
正義とは決して言えない米国によるイラク侵攻に対して、タリバンが、正義のもとに多発テロを行った。
それに対して米国は正義のもとにアフガニスタンに攻撃を加えて双方に多大の人体的損害を与える結果となった。
物事は、正しく見なければならない。
日本に入ってくるニュースにはバイアスがかけられ、都合の良いように作られたものが、配信会社を通じて入って来ているのが実情だ。
日本が戦争に負けたのも、中国が都合の良い写真を世界に発信し、それが嫌戦気分だったアメリカ国民をして、米国を戦争に向かわせることになったからだった。
プロパガンダ(政治的宣伝)は、どの国においてもやっているが、上手下手の違いは大きい。
プロパガンダのでバイアスがかかった情報をみせられて、その相手からの情報は、ほとんど知らされない中で、物事をなるべく正確に見ると言うことをしなくては、プロパガンダの思うツボにハマってしまいかねない。