分科会の前身で、政策決定に大きな影響を与えてきた専門家会議の
議事録が作られていないことに大きな違和感があった。 それを非難されて
発言録ならあると言われていたのだが、情報公開請求で入手したものは、
ほとんどが黒塗りで、検証に課題が浮上している。
黒塗りばかりの文書というと戦後を思い出す。信じられないことだけど、
教科書のほとんどを黒塗りで消したのだった。
今回情報公開で出てきたものは、2020年2月の、政府の第2回専門家
会議の速記録で、 38ページ、1,352行にのぼるが、専門家の発言として
開示されたのは、脇田座長が議題を伝えたことや、「ありがとうございます」と
いったあいさつなど、ごくわずか。
黒塗りの理由について、内閣官房は「公表すると、率直な意見の交換が
損なわれるおそれがある」と言っているそうだが、国民に知られては拙い
なようが語られているのだろうか? 国民はそれほど馬鹿ではない。
全てを明らかにした方がいいのでなないだろうか? 小手先で操られている
ような感じを国民に与えては不信感だけが募る一方だ。
「感染症村」の人たちによって、情報が操作されている実情を変えないと、
日本は古い体質の後進国だと言われても仕方がない。
なにしろ、明治に作られた法律を未だに変えられない。そのためにPCR検査
だってスムーズに行えない。 昔の内務省管轄下にあった陸軍、警察、消防
などの流れが、いまも保健所などの体質の中に流れているなんて、多くの
人たちは知らないだろう。 この法律を変えるには、早くとも来年以降まで
かかるだろうが、こういう化け物のようなものをそのままにしてきたことが、いま
多くの医療者を困らせているのだ。