ずっと気になっていた武漢全市民(1100万人)への検査結果が公表されたが・・
どうも腑に落ちない。
パンデミック(世界的な大流行)が始まった中国・武漢で、わずか2週間余りのうちに
約1000万人に対する検査が実施された。これだけの大人数に対してPCR検査を実施
したことは高く評価できる。それだけの体制を持っているということを実証したともいえるし
中国だからやれたという皮肉な見方も出来よう。
武漢市関係者らが記者会見で明らかにしたところによると、先月14日から今月1日に
かけて、人口1100万人の同市の住民980万人超に対して検査を実施。うち陽性反応を
示したのは300人で、いずれも無症状だったという。 中国疾病予防控制センター(CDC)
の副所長は、「この数字からは、武漢が今や最も安全な都市であることが分かる」と述べた。
武漢の住民は、市内各地の駐車場や公園などに設置されたテント内の臨時検査施設に
列をつくり、検体を提出した。期間中は毎日、1日当たり約50万件の検査が実施されたと
いう。 中国では無症状の場合、確認された感染者数の集計には含まれない。
武漢にある華中科技大学の公衆衛生の専門家によると、無症状で他者に感染させた
人は見つかっていないという。
武漢では2か月以上に及んだ封鎖措置を4月に緩和したところ、新規感染が再び
発生した。 これを受け、第2波を警戒する武漢当局は、大規模な検査プロジェクトに
乗り出していた。
今回の中国の発表で腑に一ないことがある。 無症状者から感染していないという
ことだ。 中国は、以前から無症状者を感染者数には加えていない。 しかし、日本や
ヨーロッパの研究では、感染後1週間以内の無症状者が最も他人にウイルスをうつして
いると言うものだった。 中国の場合長い都市封鎖のあと安全宣言後に感染者が出たと
いうことで、全市民のPCR検査に踏み切ったわけだが・・・武漢以外から新規のウイルスが
持ち込まれていないという前提があるとしたなら・・・無症状者から感染した実例はないと
断言できるのかもしれないが・・そこが微妙な感じなのだ。、