中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

京マチ子さん逝く・95歳、思いで多い女優さん

 映画『羅生門』『雨月物語』など数々の名作に出演した女優・京マチ子さんが
12日午後12時18分、心不全のため都内の病院で死去した。95歳だった。
 多分、令和になったこの時代では日本人の半分も忘れてしまった名前なの
かも知れない。
 しかし、私より11歳年長になる京マチ子さんは若かった頃に強烈なイメージを
与えた女優さんだった。 彼女の出演している映画のタイトルを並べるだけで
その凄さが分かるだろう。
  京さんは1924年3月25日生まれ。大阪市出身。映画『羅生門』(黒澤明監督)、
雨月物語』(溝口健二監督)、『源氏物語』(吉村公三郎監督)など映画史に残る
数々の作品に出演し、戦後の日本映画界をけん引した。
ベネチア、カンヌなど海外の名だたる映画祭で主演作が次々と受賞し「グランプリ
女優」の異名をとったのだった。
 最近では「女優」と言われる人が少なくなった。映画界のシステムが変わり、
特別扱いされる女優さんというものがいなくなった。 特別扱いされる中で、気高い
女優が作られたのだったが・・。
 京マチ子さんなどは、特段の女優さんだとおもう。若い方々も、羅生門雨月物語
源氏物語などは、ぜひとも観ていただきたいものだ。