中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

これは画期的! iPS細胞より凄いかも

 iPS細胞が発明されてから再生医療の分野で多くの期待が
寄せられてきた。 だが、未だにこれ!という成果には至っていない。
脊椎損傷の治療にもiPS細胞が使えるのではと繰り返し研究が
行われているが、公的保険対象になるまでには至っていない。
 そういう中で、昨年末、患者自身の細胞を使った画期的な再生医療
製品の製造販売が、厚生労働省に承認されたのだ。
脊髄損傷の再生医療製品が承認されるのは初めてで、公的医療保険
の適用対象となる
 これまで有効な治療法がなかった脊髄損傷。不慮の事故などで重い
後遺症を抱える患者は毎年5000人になると言われる。患者は、そのまま
車いすや寝たきりの生活が続くのが常だった。国内には脊椎損傷の
患者は10万人を超えると言う。
 スポーツで脊髄損傷を負った40代の男性。男性は首から下の四肢が
ほとんど動かなくなり、寝たきりのまま札幌医科大学附属病院に搬送
された。 けがから約1カ月半後、ある「細胞」の入った薬剤を点滴で
投与された。 すると翌日。男性は、まひしていた肘や膝を屈伸できる
ようになり、その日のうちに車いすで移動できるほどに回復した。
前日までぐったりしていた男性は、笑顔でこう話す。
「まさか自分で(車いすを)こげるとは思いませんでしたね」さらに回復は
続く。 車いすどころか、1週目で自分の足で歩きはじめ、6週目には階段
の昇降がスムーズにできるようになり、12週目では普通の歩き方に。
退院する24週目には、けがで一度はほぼ動かなくなっていた手指を使って、
特技のピアノ演奏できるまでに回復した。
 もちろん、これは最も成果のあった患者の場合で、すべての患者がこの
ように回復したわけではない。 しかし、治療を受けた患者の大半が治療
効果を感じるまでになっているということらしい。
 しかも、この治療法は患者に肉体的負担があまりかからないというのも
素晴らしい。 比較的簡単な方法での治療法なのだ。