中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

児童相談所と児童福祉司と教員と

 いじめや虐待などが増えて児童相談所の対応が追い付かなくなっているようだ。
政府は2022年までに児童福祉士を6割増員する計画だと言う。
 では児童福祉士を増やせば解決するのかと言えば・・そうではないと、私はおもう。
児童福祉士になるには児童福祉司の任用資格が必要だ。この資格は大学で心理学、
教育学、社会学のいずれかを専修して卒業後、厚生労働省の定める福祉施設
1年以上実務経験を積むほか、都道府県知事指定の養成機関を卒業するなど、さま
ざまなルートがある。
また、医師や社会福祉士などの有資格者も児童福祉司の任用資格を得られる。
 ただし、任用資格というのは実際に公務員にならなければ適用されないものなので、
任用資格を取り、地方公務員試験に合格し、児童相談所に配属されて初めて児童
福祉司を名乗ることができる・・と言ういわけだ。
 それほど大変な難関?を経て児童相談所に配属されて役に立つのか絶たないのか?
その答えはイエスであり、ノーである。
 教員になるためにはいくつもの関門を越えなくてはならない。 しかし、学校に配属
された教員の中に、生徒の心に寄り添える人がどれほどいるかと問われれば、多く
みても・・・教員の10%程度までだと・・私は思っている。 生徒からさりげなく出される
信号をチャッチできる教員は5%もいないのではないか・・とおもう。
  だから、児童相談所であっても、同じことが言える。児相の場合は、問題を抱えて
いる子供たちの専門職でもあるのだが・・・多くの場合「問題児」と「問題を抱えている
子供」の区別が分からない人が多いのが問題なのだ。