皇后陛下が84歳の誕生日を迎えられた。 ぐっと胸が熱くなるほどの
感無量の中にいます。 美智子様と呼ばれていた頃からの「美智子さん
フアン」でもありましたが、皇后になられてからのお姿にも感銘を受けて
います。 特に天皇陛下をお側でずっと支えられえているお姿は多くの
国民に感動を与えていることでしょう。
両陛下の日常が大変なスケジュールの中で過ごされていることを知った
のは、1999年に私が皇居内の御所に招かれた時でした。御所の玄関
まで迎えに出てくださった両陛下から握手をしてくださいました。天皇とは
あまり緊張しないで握手が出来たのですが、美智子皇后さまの場合は、
どのように手を差し出してよいものかと・・そっと差し出した私の手を皇后
陛下はギュッと力強く握って握手してくださった。
1時間の両陛下との談笑も楽しいものでした。 まさか・・うそっと思う
ような御所へのお招きだっただけに、私にとっては忘れられないことでした。
帰る際にも、両陛下は玄関まで見送ってくださり、再び握手をしてください
ました。 外務省の方に「日本人とは、たとえ首相であっても両陛下は握手
をしないことに決まっています。あなたの場合は(豪州全日本クラブ会長として)
外人枠の特別の計らいです」と伝えられていましただけに、感激もひとしお
でした。 あのときの皇后さまとの握手と共に、話しぶりや、ご記憶のすごさ
などを思い出しながら、同じ84歳として、来年4月以降は天皇陛下と共に
家庭人として健やかにお過ごしされるようにと、心から祈っています。
両陛下は日本の象徴としても素晴らしいお勤めをされましたが、ご夫婦と
しても国民の見本になるようなお二人でした。
こうして書きながら・・涙ぐんでいます。 素晴らしい人は、いつまでも素晴らしい
ですね。