中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

「まるで昭和!」は失礼でしょう

財務省事務次官のセクハラ問題で、毎日新聞ネット記事に
「まるで昭和!次官セクハラに若者たちは絶望した」の見出しで書かれている。
この記事を書いた記者に対して「昭和世代へのハラスメント」だと強く抗議したい。
こういう言い方で「昭和」を括るとは失礼すぎるとは思わなかったのだろうか。
毎日新聞の関係者は心して読んで下さい。
 私は昭和の一桁生まれである。 だから、日本のモータリゼーションの歴史も
高速道路の歴史も、新幹線の歴史もよく知っている。パソコンの歴史にも詳しい。
そういう点ではスマホしかいじれない今の世代より「世界」を知っている。
昭和世代が古いわけではないしセクハラ世代でもないのだ。
昭和世代を古いものと決めつけた物言いや記事には強く反発したい。
 もしセクハラのことを、そういう形で書くのなら、いつの時代からそうだったのかを
よく調べてから書くべきだろう。 
 日本に男尊女卑があるとすれば、いつの時代から、どのような形であったのかを
知らずして、あたかも昭和の男は・という書き方は間違っている。
 多分、この記事を書いた記者は「井戸の中の蛙」タイプに違いない。世界を広く見て
広く知って、様々な角度から見る目があれば、こんな書き方をしないはずだからだ。
以前にも書いたことがあるが、世界の中で、妻が家計の金を握っている%数値や、国を
調べるだけで見方も変わってくるだろう。40年以上も前にフランスでこの問題を
フランス人夫婦と話し合った時に、日本では妻が家庭の財政を握っている数値は70%
前後だろう・・と言った時、彼らは腰を抜かした。もし60%だとしてもそれは凄い
ことだ、それは男尊女卑ではない証拠になると。
 ついでに言えば、日本ではなんでも短い言葉にしてしまうので意味が分かりにくい。
セクハラとは「セクシュアルハラスメント」であり、パワハラとは「パワーハラスメント」のことなのだ。 ハラスメントとは何か、「嫌がらせ」「いじめ」であり、英語では苦しめること、悩ませることと意味なのだ。
 今回の財務省事務次官のセクハラ問題で、またまた世界のあちこちで、日本は男尊女卑
の国だと報道されている。 何かが違うのだ。 男尊女卑でない証拠に「女房が怖い」と
言う男性が多いではないか。いまどき男だからって威張っておれないではないか。
女房から小遣いをもらっているではないか。 それでも世界から男尊女卑の国と言わせて
置くのはメディアの責任ではないだろうか。