どうして日本ではというのか。 それはがんは高齢になると多くなるからで、
世界一の長寿国の日本では、がん患者が多くなるというのは仕方がありません。
だからがんになったからと言って大騒ぎをしないで、冷静に考えることも大切な
対応の仕方なのです。
がんを告知されると、誰でも・・うそ! まさか!と驚き、次いで「がんを宣告された」
と言います。宣告ではなくて告知なのですが、患者にとっては死刑の宣告のような
気持ちになってしまうのでしょう。
さて・・ここらか後はじっくり読んで下さい。
がんを告知されると、多くの人は自分と同じがんの人の情報を知りたがり、自分と
同じ部位のがんの患者会などに集まる傾向があります。 インターネットが普及して
からは、検索して情報を探し出したりする傾向が多くなりました。
それらを一概にいけないとは言いませんが、私はそういう傾向をナンセンスだと
考えています。とにかくじっくり腰を据えて、がんとはどういうものかを考えることから
入っていくべきだと思っています
突然にがんの告知を受けたのですから、慌てる、戸惑う、失望する、医療の選択肢
など分からないな、どうすればよいのか・・という追い込まれた状態になるでしょうから、
早く情報が欲しいと思う気持ちになるのは仕方がないことかもしれません。
ところが・・治療が終わって一段落してからも、その癖が抜けきらずに情報集めに
躍起になっておられる人もいます。 もう、がんのことを忘れてもいいでしょう・・という
時になっても、まだ情報集めに時間を費やしているのはもったいないですね。
私が提案したいのはできればがんになる前に、生物学や細胞学の本をそれぞれ
10冊程度を読んでおくことで随分と対応に余裕が生まれるのではないでしょうか。
日本の医療を信用しておられるのならば、すべての医師に信頼がおけるのであれば、
何もかもすべてをお任せするという選択肢もあります。 ですが、自分の命をすべて
お任せ・・という選択肢に、私は同意できません。 なぜなら医師の能力には大きな
バラつきがあるからです。(2に続く)