開催されているミニッツメイド・パークで緊急会見を行い、前日の第3戦で
5試合出場停止などの処分を発表した。
MLBが問題視したのは、グリエルが二回の打席でダルビッシュから先制ソロを
放った後、同投手が続投する中、ベンチ内で自身の両目尻を釣り上げるしぐさをし、
アジア人への差別的言葉を発した問題だった。
コミッショナーは
グリエル選手とダルビッシュ選手と個別に話し合いの結果、グリエル選手に来季の
5試合の出場停止を決めたという。
同コミッショナーによると、「グリエル氏はすぐに自分の過ちを認識し、深く反省していた」
と述べ、ダルビッシュとの会話については彼の言葉は感動的だったと述べている。
「この困難な状況の中で彼の考え方は模範となるほど素晴らしかった。中でも特筆
すべき点は、このネガティブな出来事を人々が学び、深く理解するための機会に
したいというのが彼の意見だった。すばらしい」と称賛。さらに出場停止処分の
タイミングがシリーズ期間中ではなく、来季にした理由の一つとして「ダルビッシュ氏
との会話の中で前に進みたいという彼の気持ちに心を動かされた。
グリエルの処分の時期を今ではなく、来季にしたのはダルビッシュの気持ちを尊重
したから」と説明した。
アメリカのスポーツ界は、人種差別についてとても敏感になっている。今回のことも、
さほど気にするほどのものではないが、カメラがその瞬間を捉えて電波に流れた以上、
コミッショナーとして放置できなかったのだろう。それにしても素早い処置だった。