中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

仏大統領選・今度はル・ペン氏について書こう

先日は、フランス大統領第1回投票で1位となり、決選投票に残った
大統領選候補者のエマニュエル・マクロン前経済相(39)のことを
紹介しました。彼には25歳年上の妻、ブリジット・トロニュー氏(64)が
いることも、その長い恋路についても書きました。
今日は、決選投票に残ったもう一人の候補についても書いておこうかと
思います。
因みにマクロン候補は、中道派でEU容認であり、難民受け入れにも
柔軟な姿勢を見せています。
 もう一人の候補者である、マリーヌ・ル・ペン氏は(48歳)は女性です。
立場から言うと、極右であり、EU離脱派であり、難民受け入れ反対を
明らかにしていてマクロン氏とは対極的な政策なのです。
どうしてル・ペン氏のような極右勢力がここまで進出してきたのでしょうか。
それには、EUがフランス国民を苦しめているという主張が多くの支持を
得ているということと、難民を大幅に受け入れてきたためにフランスが
治安の悪い国になったのだという主張にも、多くの同調を集めてきたの
でしょう。
彼女は、「ガラスの天井」打破を銘打っており、女性層の支持も多くなっ
いるようです。
 ここまでは、いろんなマスコミが書いてきたものと大差がありませんが、
ここからは、私の考え方を書いておきましょう。
 イギリスのEU離脱とル・ペン氏の主張には共通点があるように思うのです。
それは何か?? それは、反ドイツなのだと思います。
ドイツは日本と同じく敗戦国です。第1次世界大戦でドイツは敗戦し、巨額の
敗戦処理を余儀なくされ、ドイツは終わった・・かのように思われていたのに、
ドイツは復活し、遂に第2次世界戦争まで初めて、イギリスもフランスもひどい
目に遭わされました。
今度こそ、ドイツは立ち上がれない…と思われていたのに・・またもや再興し、
なんとなんと・・EU構想を実現してしまったのです。
その上で、EUの実権をもぼ手中に収めてしまいました。
ある意味で、ドイツと日本との共通点がうかがえます。
 そういうドイツに対して、イギリスもフランスも・・そして、いまやその他の
国々にも反ドイツ意識が強くなってきています。
こういうことは背景となって、極右勢力と言う、フランスでは考えられない
勢力が伸びてきているのでしょう。 ル・ペン氏は、あのド・ゴール大統領を
彷彿とさせるような言動を多く用いているのも、なるほどと思えるところです。
 5月7日の第2回投票(決選投票)は、マクロン候補が有利だとされていますが、
ル・ペン氏の政策を国民が受け入れる可能性もありうるんです。